警察庁の調べによると、認知症やその疑いがあり、徘徊などで行方不明になったとして警察に届けがあったのは、全国でのべ1万322人と発表しました。

このうち関東の一都六県では、昨年の行方不明者は1602人。

また、過去に行方不明の届け出がなされ、死亡が確認された人は、81人。

先日、行方不明になって7年後に、身元が分かった女性のニュースは記憶に新しいと思いますが、このようなことを受けて、警察庁は行方不明者の発見と保護に向け、対応強化を決めたそうです。

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警察庁の対応は、
●家族の希望があれば顔写真などを警察のホームページで公開する
●身元不明で市町村などに保護ざれた人の写真などを閲覧できる台帳を警察署に置く
などです。

また、別のシステムを活用し、保護された人の所持品や服装など断片情報で検索を可能にするそうです。

問題が浮き彫りになる前に、もっと早く対応してほしかったと思うのが本音ですが、自治体や警察は、徘徊老人の行方不明を大きな問題と捉えていなかったのがわかります。

NHKが独自に取材し、分析した結果、認知症の方の徘徊の実態が見えてきたそうです。それによると、今まで徘徊は夕方起こると言われていましたが、実は、朝7時から10時が一番多いことがわかりました。

なぜ、朝なのか?それは、都市部の人は、働いているときの習慣が影響し、出勤するために家をでるのではないかと言います。女性の場合は、ゴミ出しで家を出て行方が分からなくなるケースが増えているのも、今までの習慣が影響していると言います。

このようなことがわかってくると、対策も立てやすく、また行方不明者の発見場所を見ると、スーパーや公園だったりと身近なところが多いため、私たち住民が注意することで早期発見につながるそうです。

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徘徊している人は、
●服装が季節外れ
●表情がぼんやりしている
●はき物がちぐはぐ
などの特徴がありますので、見かけたら、声をかけ、わからなければ警察に連絡してほしいと言うことです。