樹林墓地は、限られた墓地の敷地を有効に利用するために打ち出された新しい埋葬方法です。

埋葬に対する価値観が随分と変わってきた現在、東京都が多摩地区の都立小平霊園で初めて整備し、7月より募集を開始する予定。

東京都の樹林墓地とは、芝生が敷き詰められた敷地にコブシやツバキなどを植え、その地下に直径1.5メートル深さ2メートルの筒状の施設を設け、そこに遺骨を埋葬する墓地のことです。

利用料は、約13万円で、管理費等はありません。

樹林葬は、民間の墓地の間でニーズが増えています。「本来、人間は土に帰る」という 観点からも人気が出ています。

人気の理由はそれだけではなく、今までの墓地の概念に疑問を感じたり、高い料金のかかる墓地を持つことが経済的に無理であったりと、埋葬に関する価値観の多様化が、樹林墓地の需要を生んでいるようです。

確かに、夫と同じお墓にだけは入りたくないという妻や、嫁として苦労させられたから、「〇〇家」のお墓にだけは入りたくないと言う女性の話も聞きますね。

「先祖代々の墓」を守り続けることより、もっと気楽な埋葬を望んでいる人も増えてきたことも確かです。

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経済的な理由、感情的な理由、家族制度の崩壊、価値観の違いなど、日本の墓制度もどんどん多様化しているんですね。