都圏から1時間の距離で、3LDKを借りるには、月額7万円はかかってしまいます。
しかし、首都圏から2時間の距離に足を伸ばせば、なんと1戸建てが10万円で買えるところがあるそうです。
しかも、広い土地付きで家庭菜園も楽しめる。そんな物件が、今高齢者男性に人気だそうです。
男性の場合、定年退職すると本当にやることがなくなってしまいます。
図書館にいく、美術館めぐり、歴史探訪・・、とにかく毎日家にいると、奥さんに「たまにはどこかへ出かけたら・・」と言われる始末です。
しかも、何もせずブラブラしていれば、体力も衰え、最悪に認知症にもなりかねません。
一戸建てが10万円で買えれば、そこに住み込み自然と一体の生活が待っています。
家の手入れ、薪割り、野菜づくりなど、やることがたくさんあります。
夜は虫の音を聞きながら、一杯やることも楽しみです。そんなわけで、都心に住む高齢者男性が、買い求めているそうです。
首都圏から2時間まで足を伸ばせば、価格が100万円未満の一戸建てがたくさんあります。
なぜ、こんな価格の物件があるかというと、誰も住まなくなった古民家がどんどん増えているためです。
そのまま放置しておけば、固定資産税もかかるし、荒らされたり朽ち果てないよう管理しなければなりません。
売却しようにも家が古いため、家を取り壊し更地にしないと売却できません。
家を取り壊すには、150万円くらいの費用がかかってしまい、お金をかけ更地にしたとしても売れる保証はありません。
それなら現状のまま、売り出す人が多いといいます。
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NHK「所さん!大変ですよ」では、今増えている格安物件と、そこに移り住む訳あり高齢者を「お値段10万円!超格安一戸建てが首都圏に 訳あり高齢男子が殺到」として紹介しました。
超格安わけアリ物件の謎
紹介されたのは、茨城県鉾田市。洋間が2間ある築37年で、土地60坪がついて金額は30万円。男性は独身で、3年前に購入したそうです。食器も家具もついていたそうです。
近くには、同じような価格で売られている家が沢山あるということで、不動産屋さんを訪ねると、土地付きで100万円をきる物件がたくさんありました。
これらの物件の多くは、バブルの頃人気だったミニ別荘です。サラリーマンでも買える別荘として販売され大人気でした。
しかし、バブル崩壊で状況は一変、大量の別荘が売れ残り、管理会社は倒産し別荘は荒れ果ててしまいました。
これらの物件は、固定資産税はかかる負の遺産として処分に困っていました。そこで、別荘をリフォームせず、ボロボロのまま売りだしたところ、首都圏からの買い手が殺到したそうです。
買った人に話を聞いてみると、年金が100万円程度で、とても東京では暮らせなかったため、思い切って購入したとのこと。生活費は、食費と光熱費などで月5万円ほどで済み、年金でも充分暮らしていけるといいます。
熟年離婚し埼玉県から越してきた男性は、離婚で手元に残ったお金180万円で物件を買ったそうです。庭に家庭菜園をつくり、炊事、家事も一人でこなします。
子供たちが遊びにくるかと、自分で囲炉裏もつくりましたが、誰も遊びには来てないそうです。
ミニ別荘地には高齢男性ばかりが目立ちます。熟年離婚や、家族と別居したりして、年金が足りないことから、家を購入しこの街に移り住んだそうです。
●格安物件に暮らす人たち(取材数47人)
首都圏から移住 28人
経済的な事情で移住 30人
60歳以上・男性・一人暮らし 31人
このようなバブル期に作られた別荘の問題は、今全国でおきているそうです。
10万円の物件は、34坪の土地に建つ築30年の物件。下見の時は、階段は崩れ屋根裏には動物が住み着き、人が住める状態ではなかったそうです。
7年前に最愛の妻を失くし自暴自棄になった78歳の男性が終活のため移り住んだそうです。
断熱剤も入っていないため、夏は熱く冬は寒いですが、今、自分で家を改造することにのめり込んでいて、それなりに充実しているとのことでした。
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皆さん集まってコミュニティができれば、協力しながら楽しそうな生活ができそうですね。