65歳以上の一人暮らしの人は増え続け、社会問題になっています。そんな中、気軽に集まることができる「地域の居場所」を作ろうという動きが各地で広がりを見せています。

埼玉県幸手市は、高齢化率34%と全国平均を大きく上回っています。そんな幸手市の団地の一角に、「元気スタンド・ぷリズム」というコミュニティ・カフェがあります。

ここは、一人で来ても気軽に交流ができ、コーヒーなどの飲み物の価格を1杯280円と安く抑えています。この店に来ている人の半数以上が一人暮らしです。

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別々に来て、離れた席に座っていても、おしゃべりが盛んでみんなが和気あいあいと過ごしています。

この店を運営している男性46歳は、高齢者の方々の居場所と介護予防をコンセプトにして展開しています。

このような店のことを コミュニティーカフェと言い、一人暮らしの孤立を防止し、 健康維持など様々な目的で活用されています。

カフェを運営する男性は、宅配サービスも手掛け、一人暮らしの高齢者に声掛けをしています。弁当などの宅配の際、一人暮らしのシニアにコミュニティーカフェ来店を根気よく誘っています。ただ、男性の来店率が悪く、男性はなかなか難しいようです。

コミュニティーカフェを運営したいという人は増えており、コミュニティーカフェの運営をすることで、第二の人生を過ごしたいと思っている人もいます。65歳になっても70歳になっても、地域の人たちと楽しくやっていきたいというのが、希望です。

生涯現役の姿勢を貫くには、コミュニティーカフェはちょうど良いと言います。

しかし、課題もあるそうです。それは、継続的な運営資金の確保。「元気スタンド・ぷリズム」を運営する男性も、自分の人件費が出ず、ただ働きの状態だそうです。

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運営の問題はありますが、コミュニティーカフェがなければ、楽しく生きていけないという人も多く、地域の新たな交流拠点になることは確かです。