「いつも騙されてばっかり・・」「お人好し過ぎるのかな・・」など、嘆いている方も多いはず・・。そういう私もどちらかと言えば騙されやすいタイプです。^^;
インチキ宗教法人や催眠商法など、いつの世も騙す人と騙される人がいます。「人はなぜ、いとも簡単に騙されるのか」騙される脳と行動のプロセスを茂木先生が科学的に解明してくれます。
さらに、たった5日間で高校生を集団マインドコントロールした、教師の怖い授業の実話を紹介してくれます。
脳の都市伝説
●人の不幸は蜜の味・・ホント
人の不幸を喜んでしまうメカニズム。自分の嫌いな人が不幸になると、線条体と呼ばれる報酬を受けた時に活動する部分が活性化するそうです。
●新しい記憶を脳に入れ込んだり、嫌な記憶を消せるって・・半分ホント
現在、記憶を消す研究が行われています。感情を管理する扁桃体のメカニズムを解明すると、怖い思い出、ツライ恐怖、トラウマなど消せるようになるそうです。
●2500人の人に30分間で人生の記憶を思い出してもらったところ
良い思い出6、悪い思い出3、どちらでもない1 だったそうです。人は、良い思い出を、悪い思い出の2倍もって生きてるそうです。
●授業でマインドコントロールしてしまった事例がある・・ホント
1967年に米国の高校で実際にあった話です。ヒトラーがどのように独裁と群集をコントロールしたのかを、わからせるため5日間の授業で行ったそうです。
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そのプロセスは・・・
①規律、団結の力を示しました
②団体の名前、挨拶の仕方をきめました。
③一人ひとりの役割を決めました。(メンバーでない生徒が教室にはいるのを止める人、規律に反した生徒を教師に密告する人、マークをつくる人)
④クラス外の参加者も受け入れます。
⑤3日でメンバーは200人以上になりました。
⑥規律を守らない者に対して差別、制裁をするようになりました。
⑦5日目、これが独裁だと教師は教え、それを自分が演じてたことに生徒は愕然としたそうです。
●ミラーニューロン
前頭葉に、自分と他人をコピーし合うような神経細胞があり、他人と同じ行動をすると安心するそうです。
●なぜ詐欺にあうのか
霊感商法の「このままでは悪霊のせいで不幸になる」といわれると不安になります。だけど、この壺を買うと大丈夫といわれると安心する傾向があります。これをセットにすると、簡単に騙さてしまいます。
なぜかというと、人は、物事を勝手に関連付けて考えてしまうそうです。得に悪いことに対しては、いろんなことに勝手に関連付けて決めつけてしまう傾向があります。
ニセ霊能者が以下の質問をすると、自分で勝手に探しあて納得してしまう人がいます。
1.ここ3ヶ月で大切なものを失った
2.精神的に疲れている
3.買おうと迷っているものがある
4.夜中に物音を聞いた
5.実家で動物をかっていた
6.捨てられない洋服がある
7.悪い影響を与える赤いものが部屋にある
8.右半身に影が見える
9.後悔していることがある
10.言えない秘密がある
この質問に対して、思い当たることが「ある」と答えた人は詐欺にかかりやすいそうです。
詐欺師の顔というのは、すべての職業の中で一番いい顔をしているそうです。
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この人を信じると、この人が喜ぶを思わせつけこむそうですので、気をつけてくださいとのことでした。