ビタミンDってご存知ですか?ビタミンEやC、Bなどは良く聞きますが、ビタミンDのことは、はあまり聞きませんよね。

Dといえば、リポビタンDが有名ですが、リポビタンDに含まれているビタミンは「ビタミンB群」です。

ビタミンDは、カルシウムを体内に吸収させ、骨や歯をつくるために機能する大切な栄養素です。

最新の研究では、筋肉をつくったり、脳の神経細胞を保護したり、免疫力を上げる効果もあるとして注目されています。

ビタミンDを体内に取り入れるためには、食事からとるか、日光浴をして紫外線を浴びることが必要です。

日光浴

北欧では、日照時間が短く紫外線が弱くビタミンD不足になるため、積極的に日光浴をしてビタミンD不足を解消しています。

骨や筋肉をつくるには、カルシウムとビタミンDが必要

骨や歯をつくりためには、カルシウムを摂取することが必要です 。

カルシウムは、牛乳を飲んだり、豆乳製品や煮干しなどの海藻類、小松菜などの緑黄野菜に多く含まれています。

しかし、骨や歯などをつくるためには、カルシウム摂取だけではダメで、ビタミンDの力を借りなければなりません。

ビタミンDは、食事から摂取するのが理想で、たくさん含まれれている食べ物には、以下のようなものがあります。

●ビタミンDを多く含む食品
・焼き鮭
・うなぎの蒲焼き
・さばの水煮
・きくらげ
・鶏卵
・マイタケ
・しいたけ
・しらす干し
・サンマ

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日光浴をするとビタミンDがつくられる

ビタミンDは、食事で摂る以外に体内でつくることができます。必要なのは、日光に含まれている紫外線です。

北欧の人たちが、よく日光浴をするのは、紫外線を浴びてビタミンDをつくるためです。

北欧では、日照時間が短く、冬はほとんど太陽がでないためビタミンD欠乏症になりやすいのです。

最近は、日本でもビタミンD欠乏症の人が増えてきました。原因は、過剰な紫外線対策です。

私たちの若い頃、1970年代は小麦色の肌は健康の証として、体を焼くためのサンオイルを塗り、日焼けした肌を競ってましたね。

しかし、1980年代になると、紫外線はお肌の老化やシワの原因となるとして、徹底的に嫌われるようになりました。

外出するときには日傘、UVカットの化粧品、メガネ、洋服などの完全武装で、紫外線を防御するようになりました。

その結果、体内でビタミンDが作られず、日本人のビタミンD欠乏症の人が増えているのです。

ビタミンDが欠乏すると起こる症状

ビタミンDが欠乏すると、以下のような病気が起こります。

【ビタミンD不足で起こる病気】
・クル病
・骨粗鬆症
・骨の変形
・O脚、X脚
・歯の形成不全
・筋力低下
・筋肉痛
・低Ca血症

ビタミンDが不足すると、クル病や、骨粗鬆症など骨の病気にかかります。

また、妊婦がビタミンD欠乏症になると、胎児にも大きな影響を及ぼすことが知られています。

紫外線は、1日5分から30分、週に2回でもいいから直接肌に紫外線を当てることが必要です。

もちろん、その時はUVカットしないでください。これだけで、ビタミンD不足が防げます。

ビタミンDの色々な効果

最新の研究で、ビタミンDは骨の形成以外に、いろいろな効果を発揮していることがわかってきました。

【ビタミンDの期待されている効果】
・筋肉をつくる
・脳の神経細胞の保護
・精神トラブルの解消
・免疫力のアップ
・糖尿病予防
・ガン予防への期待
・アレルギーの改善

ビタミンDは、骨の形成だけでなかったんですね。

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ビタミンDの効果や最新の研究成果については、NHKの「ガッテン!」でも紹介されてました。

日光浴の目標は1日10分から20分。日に当たるときは、UV化粧品などをつけてはダメとのこと。これはちょっとキツイですね。

日焼けが絶対に嫌という人は、足の裏や手のひらだけでも日光に当ててくださいとのことでした。