日本人の約1/3は頭痛持ちで、片頭痛、緊張型で4000万人もいるそうですよ。頭痛持ちには、解熱鎮痛剤は離せませんよね。
でも鎮痛剤でなんとかごまかせてしまう頭痛だから、気をつけなければならないことがたくさんあるようです。
4月21日放送「みんなの家庭の医学」のセカンドオピニオンSPでは、トイレでいきんだ時に起こる激しい頭痛の驚きの原因を紹介してくれました。
また、2大頭痛の簡単な見分け方や対処法などを参考にして、頭痛持ちの人はご自分の症状をぜひチェックしてみてくださいね。
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みんなの家庭の医学で紹介した内容です
頭痛治療の研究に人生をかけた名医がいます。
埼玉県さいたま市埼玉国際頭痛センター 坂井文彦先生です。
先生は、身体的な病から起こる頭痛を見逃さないため、脳、脊髄、神経に関する病が隠れていないか総合的に頭痛のチェックを行い原因を特定していきます。
番組では、片頭痛と診断された女性が、坂井先生によるセカンドオピニオンで褐色細胞腫が原因による頭痛と診断されるプロセスを紹介しました。
褐色細胞腫は、副腎にできる腫瘍でアドレナリンなどのホルモンが過剰に分泌され、激しく血圧が上昇する病気です。
そのため脳の血管が高血圧に耐えられず、痛み物質を出してしまい頭痛を起こしていたのでした。
●褐色細胞腫と診断した名医の視点
①決まって3時間で激しい痛みは治る
②頭痛を起こしていた3つのタイミング
③頭痛発作時に起こる高血圧
ホルモンの分泌が落ち着き痛みが消失するまで3時間であり、患者がトイレでいきむ、ヨガの体操をする、お風呂掃除をすると頭痛を発症しているとの問診から、診察で体をひねってもらい腹部を圧迫したところ、頭痛が発生しました。
頭痛が発生したときの血圧は、上200、下120だったそうです。そこで腹部CTを撮影し、褐色細胞腫が判明しました。
長引く頭痛の正しい対処法&予防法
●いつもと違う頭痛は要注意
痛み方が違う、痛む場所が違う、頭痛以外の症状があるなどです。この場合には頭痛の専門医に相談してください。
●日常的に多い2大頭痛
頭痛持ちの8割は緊張型頭痛か片頭痛です。緊張型頭痛は、主に首や肩のコリから血流が悪化し頭全体が痛む頭痛です。
片頭痛は、こめかみあたりがズキンズキンと痛む頭痛です。対処法がまったく違うので注意が必要です。
●2大頭痛の見分け方 おじぎ
片頭痛・・頭痛がするときにおじぎをして、痛みが悪化する。
緊張型頭痛・・頭痛がするときにおじぎをして、痛みが悪変わらない。
おじぎをすると、脳内の圧力が上昇するため、血管が拡張して痛みが発生する片頭痛の場合症状が悪化します。
●正しい対処法
緊張型頭痛・・マッサージ、運動、入浴
片頭痛・・頭を冷やす、カフェインと摂る、眠る
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緊張型頭痛は血管が収縮して起こるので、血流を良く(血管を拡張)することで改善します。片頭痛の場合には、血管が拡張して起こっているので、血流を良くするのは逆効果になります。
頭痛の予防にはヨガが効果的で、ヨガのゆっくりした運動や腹式呼吸は、自律神経を整え頭痛の予防に有効だそうですよ。