今から10年ほど前のことだったと思いますが、「人体の不思議展」という展示会があり大人気になりました。
展示されていたのは、なんと本物の人間の標本で、皮を剥いだもの、血管だけのもの、臓器、胎児、神経など、実際の人間を化学処理して展示していました。
その後、「これは死体の展示ではないか」という論争が起こり、日本での展示会は禁止されたような気がします。
ちょっと、グロテスクでしたが私は興味があって2度見に行きました。そこには、血管の標本として全身の毛細血管の標本がありました。
なんと毛細血管だけで、人間のほとんどの姿を表現することができるくらいに全身が毛細血管に包まれていたのを覚えています。
毛細血管は体の健康と若さの秘訣
今、健康や若さを保つポイントとして「毛細血管」が注目されています。
人間の体にある毛細血管をつなぎ合わせると、一人の体内に、なんと10万キロ、地球2.5周分の長さがあるそうです。
その毛細血管の太さは0.005mmと動脈の太さの1/1000の太さです。この毛細血管が、体の隅々まで栄養を送り届けているのです。
毛細血管は、一つひとつが数珠のようにつながってできていて、外側にある壁細胞がとり囲んで補強しています。
毛細血管からは、常に血液がしみだしていて周りの細胞に栄養を与える役目をしています。
しかし、加齢や動脈硬化などにより、毛細血管はいとも簡単に壊れしまいます。そうなると細胞に栄養が行き渡らなくなり、いろいろな問題がおきてきます。
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●毛細血管の劣化の原因
①加齢に伴う細胞の寿命
②血糖値やコレステロールの上昇が血管の細胞にダメージを与える
毛細血管が壊れると、血管から大量の血液成分が染みだし「むくみ」が起こります。
むくみは体内の臓器でもおこり、ぜんそくや糖尿病性網膜症、アルツハイマー病にも関係しているそうです。
毛細血管の再生
しかし、壊れた毛細血管は新生することができます。ポイントとなるのは、血流です。血流が流れると毛細血管の新生を促します。
血流アップをするためには、心臓からの血流を増やすことが必要となります。
●血流アップを改善に効果があるのは・・
①お風呂 お風呂は40度~41度 10分間肩まで入ります。
②3分早歩きの3分ゆっくり歩き
NHK「ガッテン」では、簡単にできる血流改善法として「スキップ」を紹介してくれました。
スキップといえば、子供のお遊戯の時にやっていた、あの「スキップ」です。うまくできなくて、何度も練習した記憶があります。^_^
スキップは第二の心臓であるふくらはぎを、強く刺激してくれるため、血流を改善する効果があるそうです。
やり方は、その場スキップでOK。太ももを高く上げて、腕を大きく振りスキップします。
このスキップを1日に20回、朝昼晩の3回やるだけで、血流が50%も改善するそうです。
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また、漢方でも使われている経皮「シナモン」には、血流を改善する効果があるそうです。コーヒーや、紅茶などに、少しだけふりかけるだけで、効果があるそうですよ。
情報参照:NHKガッテン!「アンチエイジングの新常識 毛細血管ケアSP」