最近、栄養失調になる人が増えているそうです。昭和20年代の話しには、よく聞きますけど・・、なぜ、今栄養失調なのでしょうか。
実は、3食きっちり食事をとっていても食事の偏りがあると、低栄養の状態になってしまうそうです。
体形は関係なしで、ふくよかな体形の人でも低栄養状態になっている人は多いといいます。
身体が低栄養になると、貧血や骨折しやすくなったり、身体の抵抗力がおちて色々な病気を発症することになります。
しっかり食べているのに、なぜ栄養失調になるのか・・。それは、タンパク質不足が原因です。
タンパク質は「血や体をつくる」と小学校の丸い献立表に書いてあったのを思い出しますが、その通りなのです。
タンパク質は、筋肉・血液・ホルモン・酵素などのをつくる材料であり体を動かすエネルギーになる大切な栄養素です。
タンパク質は、動物性では、肉・魚・卵・牛乳、植物性では、・大豆・納豆・豆腐・味噌などが沢山含まれています。
日本人の基本食事の、ごはん、味噌汁、つけもの、煮物など、ばかり食べていると、タンパク質が不足して低栄養になってしまいます。
高齢者の6人に1人は、新型養失調とも言われてますから注意が必要です。また、ダイエットする若い女性にも多いそうです。
最近は、肉を食べると健康で長生きすると、テレビなどでよく紹介されるようになりました。
体が低栄養かどうかは血液中のタンパク質の一種で、アルブミンという成分量で確認することができます。
アルブミン(ALB)3.5g/dl以下で低栄養、3.8g/dlで予備軍だとされます。
血液検査の機会がありましたら、ぜひALBの数値をチェックしてみてくださいね。
新型栄養失調を血液検査のアルブミン値ALBでチェック
今70歳以上は4人に1人、75歳以上は2人1人、80歳以上のほぼ全員が、新型栄養失調になっているそうです。特に、日ごろ食事の栄養に気をつけている人ほど、栄養失調になっている可能性があります。
高齢になったら、積極的に動物性のタンパク質をとったほうがいいそうです。新型栄養失調になると、脳失血や貧血、肺炎、要介護になるリスクが高まってしまいます。
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●新型栄養失調を防ぐ3大ポイント
①高齢者ほど肉を食べる
②新常識、コレステロールをとるべき
③老化を遅らせる適齢食
人は、栄養失調が進む過程で「乾いて・歪んで・縮んで」老化していきます。メタボ対策、生活習慣病予防と思って、肉を食べないでいると大変なことになります。
●新型栄養失調のチェック
アルブミン(ALB)の基準数値で栄養状態をチェックできます。病院の基準値より高めですが、この数値が、栄養失調予防の現実的な数値です。
50代・60代
・アルブミン値 4.2g/dl以下 新型栄養失調
・アルブミン値 4.3g/dl以上 栄養状態良好
70代
・アルブミン値 4.0g/dl以下 新型栄養失調
・アルブミン値 4.1~4.2g/dl 初期の新型栄養失調
・アルブミン値 4.3g/dl以上 栄養状態良好
●50歳以上の適齢食
50歳以上になったら、タンパク質とコレステロールの高いものをたっぷりとります。1日の摂取量の目安(老化を遅らせる適齢食)は、肉類70g 魚類70g 卵1個 牛乳200mg 油脂類1品です。
大豆などにもタンパク質は含まれていますが、肉類には必須アミノ酸が入っているため、バランスよく摂取できます。
●50歳以上はコレステロールが高いと長生きする
コレステロールを落とすのは、動脈硬化や生活習慣の多い40~50代の中年期の常識です。しかし、高齢期になるとコレステロールは、中年期とは逆に、必要なものになります。
「粗食は長生き」のこれまでの常識は、まったくの誤り、総コレステロール値が260以上の方がかえって長生きするというデータがあるそうです。
油脂分が苦手の人は、チョコレートがオススメ。チョコレートには、エネルギーに変わりやすい油が、たっぷり使われています。
食事の効果は、半年から1年かかりますが、必ず効果がでてきますので、しっかり肉や油をとってください。
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女性の場合には閉経期から実践するといいそうですよ。