健康にも、美容にも、肥満は大敵ということで、日本の女性のほとんどがダイエットしていますよね。
外国人から見たら、「日本人の女性はあの体形でなぜダイエットするの・・?」と思うぐらい、日本人はスリム体形。
でも、中年体形となってしまった私たちは、「若かりし頃のあの体形をもう一度」という夢を、つい描いてしまうのです。
今のままでは階段で息は切れるし、ひざは痛くなるし・・・、このまま歩けなくなってしまうのではと心配になってしまいます。
「肥満=食べ過ぎ」ですから、ダイエットするには食事の量の制限が一番ということで、まずは食べる量を減らしていきます。
しかし、そのダイエットに大きな落とし穴が潜んでいて、私たちの肝臓を痛めつけてしまうようです。
脂肪肝は栄養のとりすぎでなるのでは?
食事制限してのダイエットすると、なんと脂肪肝になって、肝硬変ばかりか、糖尿病、がんになる危険性もあるそうです。
脂肪肝といえば、肝臓に脂肪がたっぷり溜まった状態で、フォアグラがまさに脂肪肝です。
ガチョウやアヒルをオリに押し込め運動をさせず、高カロリーの餌をたっぷり与えて肝臓を肥大させます。
ぱんぱんに膨れ上がったフォアグラは、フランス料理では、欠かせない食材ですよね。
そうしてできる脂肪肝なのに、なぜダイエットすると脂肪肝になってしまうのでしょうか。
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肝臓に脂肪が蓄えられるメカニズム
私たちが食事をすると、小腸で脂肪酸に変えられ肝臓に送られて中性脂肪として肝臓に蓄えられます。
健康な人の肝臓の中性脂肪の量は3~5%、30%を越えると脂肪肝として診断されます。脂肪肝になると、糖尿病や肝硬変、肝臓がんになるリスクが高まってしまいます。
栄養のとりすぎが脂肪肝の原因なのに、なぜダイエットすると脂肪肝になるのでしょうか。原因となるのが、食事制限によるタンパク質不足です。
肝臓は、肝臓内に蓄えられた中性脂肪をエネルギー源として、血液にのせて全身に送します。その際、必要となるのがタンパク質なのです。
食事制限するとタンパク質不足してしまうため、中性脂肪を血液に乗せて送りだすことができず、どんどん肝臓にたまっていってしまいます。
その結果、脂肪肝となってしまうのです。つまり、ダイエットが脂肪肝を作っていたのですね。
ダイエットの王道は、バランスの良い食事と有酸素運動
脂肪肝にならないためには、良質のタンパク質を摂取することが必要です。
肉や魚、大豆、鶏のささみには良質のタンパク質がたっぷり含まれています。
タンパク質に加え、ビタミン類の野菜もしっかりとれば万全です。あとは、有酸素運動すれば血液の流れもよくなり健康的にダイエットすることができます。
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NHKの『ガッテン!』でも、「まさか!ダイエットが引き起こす肝臓の悲劇」としてダイエットの危険性を指摘していましたね。
ダイエットするには、バランスの良い食事が必須です。さらに運動を取り入れれば、リバンウドの心配もありません。
間違ったダイエットをして体をこわさないよう十分気をつけてくださいね。