歯周病は、30歳以上の75%がかかっているといわれ、がん、脳梗塞、狭心症、糖尿病、骨粗しょう症などにも関わっていることが指摘されています。
さらに、アルツハイマーや認知症、身体の歪みにも影響を与えるため、腰痛やひざ痛にも関係しているそうです。
つまり、いつまでも健康で長生きするためには、口の中のケアに注意しなくてはならないということです。
それに、歯が痛かったりすると美味しい物も食べれなくなってしまいますし、よく噛まないで丸呑みしてしまうようになってしまいますよね。
口の中の健康を保つには、いくつかのポイントがありますが、その一つが唾液です。唾液には、口臭や虫歯の発生を抑えてくれたり、殺菌作用や歯の質を強くしてくれたりします。
40歳を過ぎると、虫歯や歯周病になりやすくなってしまうのは唾液の分泌量が減ることも影響しているんですね。
テレビ東京「主治医が見つかる診療所」では、口の清潔を保つための最新ケア方法や、咀嚼回数を増やす「絶品マーボー豆腐」の作り方を紹介してくれました。
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「高齢者は歯が命」がん、認知症、肥満予防にもなるので、しっかり覚えておきたいですね。
ここから番組内容です
口の中を健康にすると、健康長寿、認知症予防、ガンを防ぐ、肥満予防、糖尿病予防、心臓病予防、胃の働きを促進、免疫力アップなどの効果があります。
歯周病の原因となるのは、デンタルプラーク(歯垢)です。プラーク1mgには、約10億個の細菌がいると言われています。
歯周病を予防するには、このプラークをとる必要があります。プラーク(歯垢)は機械的な刺激がないと摂ることができません。そこで、歯磨きをしっかりすることが基本となります。
●効果的な歯磨き
①歯磨きを2回行う
歯磨き粉をたくさんつけるとスッキリするため、よく磨けてないのに磨いた気になってしまいます。歯垢はブラッシングで取れますので、1回目は水でしっかり磨きます。その後、歯磨き粉をつけて2回目を磨きます。
オススメの歯磨き法
●フォーンズ法
歯を閉じた状態で円を描くように磨きます。歯の表面の汚れを効果的に落とせます。
●スクラッピング法
ブラシを歯に直下に当てて細かく振動させます。表を磨いたら、裏、かみ合わせ面も行う。歯と歯の隙間を効果的に磨けます。
●バス法
最後に45度位にして、歯と歯との間にちょっと入れ込み、細かく振動させて磨きます。こうすることで、歯と歯茎の間にブラシが入り込む、奥についた歯垢を落とせます。
2度磨き&3種の歯磨き法で、歯垢をしっかり落とすことが大切です。また、プラーク(歯垢)になるには12~24時間かかるので、1日最低2回の歯磨きが必要です。理想は、毎食後と寝る前の4回の歯磨きだそうです。
唾液の効果
口の中には、いろいろな細菌がいて、腸内環境とよく似ているそうです。腸内環境がよくなると口腔内の状態もよくなり、歯の健康だけではなく全身の健康を保つことができるようになります。
そのためには、良く噛んで唾液をたくさん分泌させる必要があります。
●唾液の効果
・細菌の増加を抑える
・口の中の汚れを取る
・虫歯になりやすい酸性の環境になるのを防ぐ
・キズを治す効果がある
・歯は再石灰化して歯を固くする
噛む行為をすることで、唾液の分泌を5~10倍だせるようになります。静岡県三島市では、80歳で自分の歯を20本残すための「8020運動」を展開しています。
そこで行われているのが「8020サンバ体操」。体操しながら口の周りの筋肉を動かすことで、唾液の分泌を増やし咀嚼力をアップ、全身の血行もよくする効果があるそうです。
【8020サンバ体操30秒版】
①イスに座ってリラックス。いないいないバアをしながら、口をぶくぶく(約8秒)
②両手を腰に当て、口をすぼめて突き出す(約8秒)
③舌で左右のほっぺたを強く押す(約8秒)
④口を開けながら両手と片足を突き出す(約8秒)
よく噛むことの効用には「卑弥呼の歯がいーぜ」があると言われています。
卑:肥満を防ぐ
弥:味覚の発達
呼:言葉の発音をはっきり
の:脳の発達
歯:歯の病気予防
が:ガンを防ぐ
い:胃腸の働きをよくする
ぜ:全身の体力向上
絶品マーボー豆腐
①高野豆腐を水で戻し、水を切って油であげてカリカリにします。
②ひき肉の変わりに豚の薄切り肉を使い、長ネギ、豆板醤、甜麺醤、醤油、鶏ガラスープ・水溶き片栗粉で痛めます。
③揚げた高野豆腐に、②をかけて完成です。
噛む回数を増やすには、材料を大きく切る、繊維の方向にそって切る、素材を組み合わせるなどによって、ずいぶん違ってくるそうです。
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毎食50%咀嚼回数がアップすれば、1日でかなり違ってきます。長年の積み重ねで、ずいぶん違うそうですので、ぜひ実践していきたいですね。