中高年になると、トイレが近くなってきてしまいますね。さっきいったばかりなのに、つい行きたくなってしまう・・外出時や旅行などで困ってしまいますよね~。

日中に8回以上、就寝中に1回以上トイレに行く人は頻尿と診断されます。

睡眠する女性

その原因は、加齢、水分のとりすぎ、細菌などの感染過活動膀胱、前立腺肥大、心因性頻尿などがあります。

そして、もう一つ重大な病が原因で夜間頻尿が起きている場合があります。それは心臓です。心臓の機能が落ち弱っていると心臓に血液を戻す力が弱まり、下半身にむくみを生じてしまいます。

夜横になると、その下半身に溜まった血液が戻り、心臓は、血液から尿を分離して尿として膀胱に送り込みます。その結果、夜中におしっこがたまり、何度も目が覚めるようになってしまうのです。

つまり、夜間の頻尿は、心臓の機能が落ちているために起こっていることが多いそうです。昼間はそうでもないのに、夜だけ頻尿になる人は心臓病の疑いがあるので注意が必要です。

日本大学医学部板橋病院の膀胱がん、前立腺がん手術のスペシャリスト 高橋悟先生が、「みんなの家庭の医学」で、その仕組を詳しく解説してくれました。

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危険な頻尿の見分け方

以下のような症状がある頻尿の場合には、かくれ心不全の可能性があるので、診断をしっかり受けてください。

【名医の視点】
①高血圧でメタボ体型
②足がむくんでいる
③夜の尿の量は異常に多い

また、頻尿にプラスして以下の症状がある場合、注意が必要とのことです。

危険な病の信号を見逃すな!

頻尿+症状の3大問診

①頻尿+残尿感・・前立腺肥大症、骨盤臓器脱
前立腺肥大症は男性の場合、骨盤臓器脱は女性の骨盤底筋が出産などでゆるみ、子宮などの臓器が下がり膀胱を圧迫します。

ともに加齢が主な原因で、50歳以上の方に多く発症します。

②頻尿+いびき・・睡眠時無呼吸症候群
肥満のため喉元の脂肪が気道を圧迫しておこります。そうすると肺が膨らまず心臓が肥大し、利尿ホルモンを分泌してしまいます。

減量して喉周りの脂肪を減らすことが治療になります。

③頻尿+のどの渇き・・糖尿病
血液の糖の濃度が上がり、余分な糖を尿として排出しようとします。そうすると水分が不足し、また水を飲んで悪い循環がはじまります。

糖尿病の治療をすることで改善します。

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頻尿になると、生活のリズムがくずれ、外にも出なくなってしまいます。もし、同じような症状がありましたら、早めに病院へ行ってくださいね。