アレルギー体質の方は、食事するときに最新の注意が必要です。
自分にとってアルゲンとなっている成分が入っていないか、常にチェックする必要があります。
えびアレルギーの私の友人は、外で食事をするときは怖いと話してました。
自分の料理にえびが入ってなくても、他の料理でエビをさばき、その時の包丁やまな板やを洗わず料理をされるとアレルギーがでてしまうそうです。
最新の研究では、口から食べる時より「肌の接触のほうが危険」ということがわかってきたそうです。
肌の接触が危険とは、どういうことなのでしょうか。
2005年から2010年にかけ、石鹸でアナフィラキシーショックを起こした事件を覚えていますか?
ある美容石鹸で顔を洗ったところ、湿疹やかぶれ、アレルギーを発症する例が多発し社会的な問題となりました。
この石鹸の成分を調べると、成分に小麦の加水分解物が含まれていて、それが小麦アレルギーの人に反応してしまったのです。
このように、アレルゲンは肌からも吸収されてしまうのです。
最新の研究では、「口からより肌の接触が危険!」とさえいわれているそうです。
1月31日放送のNHK「ガッテン」では、「食べてないのに突然発症!?食物アレルギーの新常識」として、アレルギーの最新情報を教えてくれました。
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今まで平気だったのに突然食物アレルギーを発症
今まで全然平気だったのに、突然食物アレルギーを起こす人がいます。
大好きなニンジンジュースを毎日飲んでいたのに、突然喉のかゆみがでるようになった主婦。
はちみつは健康によいと、砂糖代わりに料理に毎日使ったいて、はちみつアレルギーになった主婦。
料理人となり魚の味見をしていたら、突然魚アレルギーになって退職をせざるを得なくなった男性。
「体質が変わったのでは?」「食べ過ぎが原因?」「体調不良がきっかけ?」いろいろ考えても思い当たることがありません。
実は、そのような人は、肌が原因となってアレルギーとなった可能性があります。
英国で起こったピーナツアレルギー
10年前、イギリスでは幼児のピーナツアレルギーが2倍にも増えていました。
そこで、イギリスの研究機関が徹底調査したところ、アレルギーを起こしていた幼児に共通した行動がありました。
それは、アレルギーを起こした91%の幼児が、生後半年以内にピーナツオイル成分が入った保湿クリームを使っていたのです。
この研究結果から、肌の接触で食物アレルギーが起こるということが分かりました。
ニンジンジュースの主婦は、手に湿疹がありました。はちみつの主婦は、美容クリームに自分ではちみつを混ぜて使っていました。
料理人の男性は、毎日魚を素手で触っていました。
つまり、アレルギーとなる成分が肌から吸収され、食物アレルギーとなったしまっていたのです。
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肌から食物アレルギーが起こるメカニズム
なぜ、肌の接触で食物アレルギーになるのでしょうか。
肌の下には樹状細胞があります。
樹状細胞は通常は細胞の中にとどまっているのですが、炎症などがあり活性化すると皮膚の近くに腕を伸ばすようになります。
その時に、アレルギー成分を取り込んでしまい、免疫を働かせるT細胞に渡してしまうそうです。
T細胞は以後、その物質をアルゲンとして認識し攻撃するようになってしまうのです。
ですから、肌荒れや湿疹があるときには注意しなければなりません。
また、食べ物に触れる頻度にも気をつける必要があります。
重度の肌荒れ(湿疹)と食物アレルギーの関係を調べてみたところ、主婦の7%、調理師の32%に食物アレルギーがあったそうです。
現在、大豆イソフラボン入り化粧水、はちみつ石鹸、みかんエキス入りシャンプーなど、食物成分が入った商品が沢山売られてます。
これらの商品は、アレルギーを起こさないよう対策され製品化しているので安心ですが、きゅうりパックなど自己流の美容法止めておいたほうが良いそうです。
湿疹など手荒れを治すことで、アレルギーが改善していくことがあります。
食べ物に触れてかゆみが出始めたら、初期症状かもしれないので、アレルギー専門の皮膚科へ行ってくださいとのことでした。
意外なアレルギーの原因
アレルギーには意外な組み合わせがありますのでチェックしてみてください。
●ペットを飼っている人→肉アレルギー
ペットにつくマダニが原因で、マダニの唾液成分と肉アレルギーの成分が同じ種類によるものです。
●医療従事者→バナナ、くり、アボガド
手術などに使う天然ゴム手袋の成分と、共通の物資を含む食物でアレルギーを起こすことがあります。
●花粉症→りんご、キウイフルーツ、もも
花粉症の原因となるシラカバ、ハンノキなどの成分と果物の成分が同じ種類のためです。
●サーファー→納豆
サーファーはくらげに刺されることが多く、クラゲと納豆のネバネバ成分に共通のアレルギー物資があることが原因です。
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【参考情報】アレルギー表示対象27品目
現在、アレルギー物質を含む食品に関する表示については、以下の材料が指定されています。
アレルギーのある方は、成分をしっかり確認してお買い物をしてくださいね。
表示義務がある特定原材料
えび・かに・小麦・そば・卵・乳・落花生
表示推奨されている20品目
あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ
キウイフルーツ・牛肉・くるみ・ごま
さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ
豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン