泉ピン子さんについて、最近「頭が小刻みに揺れている・・」という記事が目につきます。
2016年頃から「渡る世間は鬼ばかり」などの番組を見て、視聴者が異変に気がついて投稿しているようです。
「顔色が悪いのでは・・」「滑舌がおかしいような・・」「頭が小刻みに揺れているかも・・」などの声も、ネット上に飛び交うようになりました。
そのような症状の可能性として指摘されるのが、「本態性振戦(ほんたいせいしんせん)」という病気です。
手や頭が小刻みに動く本態性振戦とは
本態性振戦は、手が細かく震えたり首が震えたり、声が震えたり頭部が震えたりする病気ですが、原因は不明とされています。
交感神経が過剰に興奮して、筋肉の収縮と伸展のリズムが同期してしまうために、震えが起こっているとも言われています。
病気というよりは体質的なものとも言われており、家族性もあるようです。
本態性振戦では、以下のような症状を示します。
- 手が震え文字がうまくかけない
- コップで水を飲む時こぼしてしまう
- 箸で震えてうまくつかえない
- 緊張したときに声にふるえる
- 頭が小刻みにふるえてしまう
本態性振戦の場合、症状が悪化することはほとんどなく、どちらかと言うと長寿となる家系だそうです。
日常生活に問題がなく、あまり気にならなければ治療しなくても大丈夫ですが、気になる場合には「ベーター遮断薬」という高血圧や狭心症に使う薬を処方してもらいます。
本態性振戦によく似た震えがおこる病気に、パーキンソン病があります。
パーキンソン病は、脳の中の神経伝達物質であるドーパミンが減少して、運動の調整がうまくいかなくなる病気です。
同じように手足に震えが起こります。パーキンソン病を患っている方は、日本全国で10万人以上いると言われています。
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本態性振戦とパーキンソン病の見分け方
本態性振戦とパーキンソン病の見分け方が、「日本臨床内科医会」のサイトに紹介されていました。
本態性振戦 | パーキンソン病 | |
---|---|---|
発病しやすい年齢 | 中高年に多いが若い人に起こることもある | 中高年に多い |
ふるえが起きる部位 | 手(指先や腕)、頭(横に揺れる)、声 | 手、足 |
ふるえの特長 | 動作しているときや、特定の姿勢をとったときにふるえがでる | 安静にしているときにふるえがでる |
書字について | 文字は上手に掛けない 線が流れてしまう | 書いている文字が次第に小さくなる |
ふるえ以外の症状 | なし | 肉がこわばったり、動作がゆっくりになったり、歩く時に足がすくんだりする |
病気の経過 | ほとんど進行しない | 長い年月のうちに少しづつ進行する |
参考
日本臨床内科医会 わかりやすい病気のはなしシリーズ24「本態性振戦」
~手や頭、声のふるえが気になる方へ~
その他、震えの起こるものとして、甲状腺機能亢進性(バセドウ病)や、脳卒中、アルコール依存症などの病気の可能性があります。
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手足や頭、声などが震えて気になる方は、一度しっかり診察してもらってくださいね。
ピン子さんの場合は、旦那さんがお医者さんですから大丈夫だと思います。