沼尾ひろ子さんは現在51歳。元気なナレーターさんです。
そんな沼尾さんですが、今から9年前、2006年7月、42歳のときに脳梗塞を起こし「失語症」になります。
沼尾さんを襲った脳梗塞ですが、そこにはハッキリとした前兆があったそうです。
沼尾ひろ子さんが経験したTIA
・突然片側の目に違和感を感じ見えづらくなった
・突然体に重さを感じ、片側の腕が上がらなくなった
・症状が約30分の仮眠の後に消えた
今回、その前兆から治療までを「主治医が見つかる診療所」で紹介してくれました。
「前触れ」を知れば、多くの人が脳梗塞の重症化を避けられますよね。
そんな沼尾さんの脳梗塞から「失語症」を発症した経緯です。
沼尾ひろ子さんの脳梗塞の前触れ
それは、沼尾さんが42歳の夏、実家に帰るために運転していた時でした。
左目の奥がず~んと重くなり見えづらくなり、身体が鉛のようにダルくなったそうです。パーキングに車を止めると、30分ほど熟睡してしまいました。
実家についてもダルさは取れず、ハッキリとした頭痛を感じました。
その後はどんどん体調が悪化し、病院を訪ねると、とりあえず入院と言うことに。
脳の画像ではハッキリした診断ができないものの、明らかにおかしい沼尾さんの様子をみて主治医が判断したものです。
ところが、入院から5日目にして、その時がやってきます。
とうとう、脳梗塞を起こし、意識を無くしてしまいます。
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意識を無くしてから3日後の脳のMRIには、直径8cmも脳梗塞の影が映っていました。
頭痛や体調不良を起こしているのに、今まで画像で発見できなかったのは、脳梗塞が徐々に進んで行ったからだと思われます。
沼尾ひろ子さんは、緊急手術で梗塞を起こした部分を取り除き一命を取り止めました。
このようなケースは珍しいようですが、まぎれもない脳梗塞でした。
沼尾さんの脳梗塞は、言語中枢にダメージを与えていました。
沼尾さんは、自分の思っていることをうまく言葉に変換できないため、話したり書いたりすることが出来なくなっていました。
また、言葉と言う形で伝えられた内容を読んだり聞いたりしても、内容を理解することができませんでした。
このような言語中枢にダメージを受けると「失語症」になることが多々あります。
沼尾さんの職業はナレーターです。言わば、言葉のプロです。
医師は、沼尾さんの仕事などの状況を判断し、高度の高いリハビリをすぐに始めました。
沼尾さんの努力もさることながら、
・脳梗塞を起こしたのが病院であること
・早めに治療ができたこと
・早めにリハビリを始めたこと
などが功を奏して、沼尾さんはその年の10月には現場に復帰しました。
脳梗塞には、前兆があると言います。
前兆を見逃さず、早めの対応をすれば、突然死と重度の後遺症も免れるかもしれませんね。
脳梗塞の前触れ発作TIAについて
症状がすぐに消えてしまう脳梗塞の前触れ発作をTIAと言います。
TIAが起こった人
・約20人に1人→48時間以内に脳梗塞を発症
・約3割の人→その後脳梗塞を発症
・前触れ発作を数回繰り返す→非常に高確率で脳梗塞を発症
ここで、TIAの段階で気づき、速やかに治療を受けたことで事なきを得た人がいます。
73歳男性は、買い物の時、2,3分の間言葉がでない経験をしました。頭の何にある言葉を言語化できなかったそうです。
その症状はすぐに治まりましたが、「一過性虚血発作」だと思い、症状が治まった後でも救急車を呼んだそうです。
病院で検査の結果、この先脳梗塞を非常な確率で起こすことが分かりました。
男性は、左右の頸動脈の左側は動脈硬化で半分閉鎖し、もう一方の右側は血栓で完全に閉塞していました。
左頸動脈の血栓は薬で溶かし、右頸動脈は動脈硬化部分を剥がす外科的手術を行いました。
男性の右頸動脈から剥がした血管の内側には、プラークがべったり貼りついていました。
命の分かれ目は、救急車を呼んだこと。
詰まった血栓を溶かす薬「血栓溶解剤 t-PA」は、4時間半以内の投薬が必須です。
問診や検査などの時間を入れると、少なくとも病院には脳梗塞を起こしてから2時間半以内到着することが大切です。
この男性の脳梗塞の原因は、動脈硬化と血栓(プラーク)でした。
できてしまった血栓を溶かす薬「血栓溶解剤 t-PA」と同じ働きをする食品もあります。
脳梗塞の原因ともなる動脈硬化は、食事などで改善することも可能です。
悪玉コレステロールや中性脂肪が高い方のためのサプリメント一覧です。
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脳梗塞の前兆TIAを知ることと、普段から動脈硬化を防ぎ、プラークを作らせないことが大切なんですね。