夜、寝ようとして横になると胸が締め付けられる激しい痛みが起こることありませんか。そんな覚えのある方は、微小血管狭心症の可能性があります。

微小血管狭心症は、更年期の女性がおこりやすく、その原因は女性ホルモンの減少です。女性ホルモンの一つエストロゲンには、血管を拡げる作用があります。

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更年期になり、女性ホルモンの減少に伴いエストロゲンも少なくなると、血管の収縮が起こります。この収縮は、心臓の細い血管に対して起こるため「微少血管狭心症」と呼ばれています。

微少血管狭心症で起こる胸痛は、病院へ行って色々な検査しても異常が発見されないため病気がなかなか特定されず、その不安から鬱になってしまう人もいるそうです。

また、同じように横になると胸が痛む病気に逆流性食道炎があります。逆流性食道炎は、胃の中のものが食道に逆流して食道が炎症をおこして、胸焼けや胸の痛みを引き起こします。

原因は、加齢や食生活の問題から胃の上部の括約筋が弱ってしまうため逆流を止められずに起こります。

逆流性食道炎の場合の胸の痛みは、布団に入って1、2時間してから起こってくるそうです。また、胸のチリチリ感、喉の痛み、のどのつっかえなどの症状の人もいます。

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TBS「駆け込みドクター」では、原因不明の胸の痛みや喉の痛みの見分け方と対処法を教えてくれました。

原因不明の胸の痛みは微少血管狭心症か逆流性食道炎かも?

●微小血管狭心症
微小血管狭心症は、冠動脈が細くなることで血流が滞り心筋が酸素不足になり起こります。胸が締め付けられるように痛み、みぞおち付近、肩、腕、顎まで激痛が広がる場合があります。

痛みは読書の時や就寝時など安静にしている時に胸が痛くなります。更年期の女性の約1割がかかっているそうです。

原因は女性ホルモンの低下のほか、過度の飲酒、喫煙、ストレスなども関係しています。

この病気のやっかいなことは、通常の検査ではなかなか発見しにくいことですので、自分の知識として持っていて、診療時にしっかり伝えることが大切です。

●逆流性食道炎
逆流性食道炎は、日本の5人に1人がおきているといいます。逆流性食道炎は、高脂肪食の食べ過ぎなどで胃が活性化し胃酸の分泌量が増加、胃酸が食道に逆流して食道の粘膜を荒らしてしまいます。

逆流性食道炎の3つの原因
①暴飲・暴食
胃のぜん動運動が弱まり、食べ物や胃液が胃の中で止まり胃酸が逆流しやすくなる

②早食い
空気を大量に飲み込んでしまうためゲップがでやすくなり、胃酸が逆流しやすくなる

③食後する横になる
胃袋と食道が同じ高さになるため胃の中身が食道に逆流しやすい

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逆流性食道炎を防ぐには、原因ちなるこれらの生活習慣を見直すことが肝心です。食後はなるべく2時間は横にならないようにしてくださいとのことでした。