今年になって高血圧かどうかを決める基準値が変更になりました。これにより、治療方針や治療方法がどのように変わり、どこまで治療技術が進むのでしょうか。

高血圧の最新治療

今回、高い方の血圧の正常値が、88~147に改定されました。この数値は、人間ドックの受信者約150万人を調べ、超健康人(1万人あまり)の血圧から割り出されました。

ですから、正常値の範囲だからといって、薬をやめて良いと言うわけではないといいます。

高血圧にも色々な種類があり、寝ている間だけ血圧が高くなる夜間高血圧症と、病院での測定では正常の仮面高血圧があります。

また、どんなに薬を飲んでも血圧をコントロールできない原発性アルドステロン症と言う高血圧もあります。

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高血圧の患者数は、約4000万人ですが、そのうちの約1割である400万人が、この原発性アルドステロン症だと言われています。

今回、報道特集では、この原発性アルドステロン症の治療の最前線を紹介しました。

原発性アルドステロン症の治療の最前線

まず、50歳より若い人や突然血圧が高くなった人などは、一度この病気を疑い、ホルモンの血液検査をしたほうが良いと言います。

発性アルドステロン症には、現在最先端の治療があります。まだ、治験の段階ですが、8人受けてその全員の血圧が下がるという結果が出ているようです。

発性アルドステロン症は、腎臓の上部にある副腎に腫瘍ができる疾病です。この最先端治療である治験を行っているのは、東北大学病院です。

治療法とは、背中から腫瘍をめがけて針を刺し、針から電流を流して、腫瘍を焼ききると言うもの。ラジオ波で腫瘍を焼いていきます。

患部には、2ミリ程度の傷が付くだけで、患者の負担は非常に少ない治療法です。

現在は、治療法の有効性と安全性を確認する治験の段階ですが、数年後には、実用化される見通しです。

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発性アルドステロン症は、普通の高血圧に比べて脳梗塞が4倍、不整脈などは12倍と言います。早期の段階で治療をすると完治する可能性が高い病気です。