肺炎は、身近によく聞く病気ですよね。
せきや、発熱、たん、だるさなど、症状が似ているため、風邪の延長線のように思われますが、全く違う病気です。
風邪は、上気道や気管支に炎症がおこるのですが、肺炎の場合は、肺の中に細菌やウィルスが入り炎症を起こします。
肺炎は、日本人の死因の中で、がん、心疾患に続き第3位で、年間12万人の人が亡くなっているそうです。
特に、高齢者の場合は、誤嚥性肺炎に気をつける必要があります。
誤嚥性肺炎は、食事をしているときに誤って食べ物や唾液が肺に入ってしまい、炎症を起してしまうことで発症します。
65歳以上の高齢者の肺炎で死亡した人の、なんと96%が誤嚥性肺炎というデータもあるそうです。
誤嚥性肺炎は、食べ物を食べるときに、気管と食道を切り替える「嚥下(えんげ)」という機能が低下し、うまく働ないために起こります。
実は、嚥下機能の低下は、40代の頃からはじまっているそうです。しかし、のどを鍛えることで、嚥下機能を低下を抑えることができます。
もども、他の筋肉と同じように鍛えることで、機能を回復させることができるそうです。
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耳鼻咽喉科医の西山耕一郎先生が、日本テレビ「世界一受けたい授業」で、のどを鍛える3つの運動を教えてくれました。
誤えんで苦しんでいるときの応急処置
のどに詰まったときの対応です。
①呼吸をしているかどうか確認します。
②椅子などに座らせて上半身を水平に前に倒します。
②背中をたたきながら咳をさせます。
④口の中に異物がないかどうか確認します。
上半身が立っている状態で背中をたたくと、逆に肺の奥に入ってしまいます。
また、水を飲ませるもムセてしまうので、よくないそうです。
つい、あわてて背中を叩いてしまいがちですが、上半身を倒して気道を水平にしない限り、叩いても異物はでてこないそうです。
間違った方法をしないよう気をつけましょう。
のどの飲み込み力チェック
ものを飲み込む力が衰えているかどうか、チェックする方法です。
① 上を向いて飲み込むとよくむせる
② 声をかけたのに無視されることが多い
③ 歩くスピードが遅くなった
④ 大きめの錠剤を飲みにくく感じる
⑤ 食事を終えた直後ガラガラ声になる
2個以上のチェックがある人は、喉の力が弱ってきているので注意が必要です。
誤えんの防ぎ方
①誤えんを起こしやすい人は、ドカ食い、早食いをする人です。
②口の中に溜め込んだまま、食べる人も危険です。
③飲み込む瞬間に上を向いていると誤えんが起こりやすくなります。飲み込む瞬間にうなずくとよいそうです。
④飲み込んだあとに、ビールを飲んだ後のように「あーっ」と息をはく。誤えんしたものもでてきます。
のどの筋肉が衰えているかどうかのチェック
①のど仏の位置がのどの真ん中より上にあればOK。のどの力が落ちてくると、のど仏も下に下がってしまいます。
②飲み込んだときに、のど仏が2cm以上上下するかどうかをチェック
女性にものど仏があります。いーと言って音程を上下させると喉の突起が動きます。
それでもわからない時には、またツバを飲み込んだときに上に2,3cm移動するとこがのど仏です。
西山先生オススメのど仏運動
あごも持ち上げ体操
①下顎に両方の親指を当てる
②あごを引きながら指で押し返す
③口を横に広げ(いーと言う)のど仏周辺に力をいれる
朝昼晩の食前 5秒を10回行います。
吹き矢トレーニング
①紙とセロハンテープを用意します。
②紙を直径2cm程度の丸めて筒をつくりセロハンテープで止めます。
③紙を丸めてセロハンテープで止め、吹き矢がわりにする弾をつくります。
④50cm先に置いた空のペットボトルに弾をあて、ペットボトルを倒します。
1日5分程度、楽しみながら行います。
ハイトーンカラオケ
高い音域の曲を歌うことで、喉の筋肉を鍛えることができます。
例えば、
・広瀬香美さんの「ロマンスの神様」
・オフコース
・その他、
・クリスタルキング「大都会」
・安室奈美恵さんの「CAN YOU CELEBRATE?]
・X-JAPAN「Foever Love」」のような曲だそうです。
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私は、ピーナッツなどのナッツ類を食べると、かならず気管のほうに入ってしまいます。
きっと、喉の力が弱ってきている証拠だと思うので、大好きなナッツを食べるためにも、のど体操でしっかり鍛えてみたいと思います。