「足のむくみ」と言えば、心臓病・腎臓病・糖尿病などの病名が思い浮かびます。
また、女性は生理の時に、むくむ傾向にあります。
私の場合、足のむくみは、脂質異常から来ていました。
悪玉コレステロール値が高く、動脈硬化が起こっていたとき、よく足がつり、むくみから足が一回り太くなっていました。
脂質異常の薬を飲んで、悪玉コレステロール値が正常になるとむくみも取れてきたような気がします。
むくみの原因は、本当に色々あるんだなと思います。
たけしのみんなの家庭の医学で紹介された60歳代の女性は、原因不明の足のむくみに苦しんでいました。
体重も18キロも増えてしまったと言います。
女性の足のむくみの原因は、どこに行っても分からず、不安の中、総合診療科を受診します。
番組では、大阪医科大学付属病院 総合診療科 鈴木富雄先生が、その原因を探ります。
総合診療科とは、個々の痛みや症状にとらわれず、幅広い専門的な知識で可能性のあるあらゆる病気を探り、原因を突き止める診療を行うところです。
60代女性の足のむくみの原因はいったい何だったのでしょう。
総合診療科 鈴木富雄先生が足のむくみを探る
60代女性は、4年前、仕事から帰ると、顔がむくんでいました。足もむくみ、普段ならくびれている足首もまっすぐになるほどでした。
一晩寝て起きるとむくみが消えていたため、疲れが溜まっていたのだと軽く受け流していました。
しかし、その日の夕方には、両足がパンパンに腫れ、42kgだった体重がたった2週間で47kgに、5kgも増えてしまいました。
異常を感じた女性は、医師の診察を受けますが、腎臓や心臓など内臓に異常がなかったため、体質だと診断されました。
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その後、女性の体重は増え続け、最終的には18kg増え60kgに。顔も足もパンパンにむくみ、ひどい頭痛にさいなまれました。
原因が分からないまま、治療はむくみをとるための利尿剤を飲み続けることしかできませんでした。
足がむくむと足の表面が硬くパンパンに張る感じです。現在は、歩くことすら痛みを感じ、杖を使わないと歩けないほどになりました。
鈴木先生のセカンドオピニオン
女性は、総合診療医 鈴木富雄先生のもとを訪ねました。
鈴木先生が様々な問診と触診をした結果、病名が判明しました。
病名は、「特発性浮腫」。女性の場合は体全体がむくむ、「全身性浮腫」でした。
鈴木先生の視点
①強く押してもあまりへこまない硬いむくみ
②体重が1日中の中で3kg変動
③発病前後精神的なストレスがあった
④臓器の異常はなし
特発性浮腫になる大きな原因は「ストレス」です。
女性がむくみを発病した時期は、ストレスで眠れないことがずっと続いていたそうです。ストレスからノイローゼ気味になったことも。
人はストレスを感じると脳の下垂体が刺激され、特殊なホルモンが分泌されます。
一般的なむくみは、血管の網目が小さい為、細胞にしみ出るのは水分のみです。このため、押すと柔らかく凹んだままになります。
しかし、ホルモンの影響で、血管の網目が大きく広がると、水分の他、たんぱく質などもしみ出す為、強く押してもあまり凹まない硬いむくみになります。
また、女性が飲んでいた利尿剤が、むくみの悪化の原因になっていました。
特発性浮腫は治療法がないため、まずはストレスのかからない生活を心がけることが大切だと言います。
対処療法としては、弾性ストッキングを履いて、血管から様々な成分の漏れ出すを防きます。
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ハッキリした病名と原因が分かった女性は、ホッとしてとても嬉しく、鈴木先生に感謝していると語っていました。