今、私は五十肩に悩まされています。1年前には右肩が痛くなり今年は左肩。腕を後ろに回そうとすると、激痛が走り、しばらくの間、腕の筋が麻痺したようになってしまいます。
前回は6ヶ月位で治ったので、今回も同じ位かな・・ と思っていますが、五十肩の症状で手の指が膨らんでいると肺がんの可能性があるというから驚きです。
この指の膨らみとは、指先が太鼓のバチのように膨らんでしまう症状で、肺がんの早い段階で現れることがあるそうです。
原因は、肺がんがだす成長因子が影響しているといわれています。患者の2割位の人に、症状がでるようです。
五十肩と肺がんと結びつくかというと、肺がんの成長因子が骨の成長を促し関節に負荷で、その関節の痛みやしびれが、五十肩と勘違いしてしまうようです。
関節治療の名医 川合眞一先生が詳しく解説してくれました。
五十肩で指先が膨らむと肺がんの可能性
男性68歳は、定年退職後、妻と家庭菜園を楽しんでいました。男性が右肩に痛みを感じたのは、畑仕事をしていたとき。でも一晩寝れば治ると軽く考えていました。
しかし、右肩の痛みは治まらず、左肩まで痛むようになりました。そこで、診察を受けると五十肩(肩関節周囲炎)と診断され、湿布と痛み止めが処方されました。痛み止めが効いたのか、男性の痛みは一ケ月ほどで治まりました。
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ところが、3か月すると肩の他にも両肘(りょうひじ)まで痛むようになり、さらに両手の先まで痛みが広がるようになりました。
さらに、肩に始まった痛みは、ひじ、手首、指の関節とあちこちの関節まで痛みが拡がり、最後にはひざの関節まで痛み出しました。
男性は病院へ行き血液検査を行うと炎症反応がかなりひどく、関節リウマチかもしれないと診断されました。
男性は納得がいかず、東邦大学医療センター大森病院の川合眞一先生のセカンドオピニオンを受けることになりました。先生が下した診断は、肺がんでした。名医川合先生の視点は以下の2点。
①関節リウマチのではない多関節の痛み
②痛みのない膨らんだ指先
男性は肺のレントゲンを撮り、肺がんと診断されました。
実は、がんには成長因子があります。このがんの成長因子が身体のあちこちを成長させてしまうのです。
男性の場合、肺がんの成長因子が血管を通り全身に運ばれ、骨が必要もないのに成長していました。
男性の指のレントゲンには、がんの働きで成長した部分が写っていました。
必要以上に成長した骨を免疫細胞が攻撃し、全身の関節で炎症が発生し痛みを引き起こしていたのです。
肺がんは、幸いも転移がなくがんを取り除いたことで痛みが取り除かれたそうです。
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指先が膨らむ「ばち指」になっていたら、肺がんを疑うことも必要なようです。