認知症の決定的な治療法がまだない今、私たちにできることは、いかに認知症の発症を抑えるかということですよね。
それには、まずは脳の血管を健康に保っておかなければなりません。
動脈硬化を防ぎ、血液がサラサラであれば、新鮮な酸素と栄養素がしっかりと脳の隅々まで行き渡ります。
それには、過度なアルコールの摂取や、たばこなど血管に悪いことをやめること。そして、運動と毎日の食事をしっかりすることです。
認知症予防に良い食事として、オリーブオイル、青魚、果物などが知られています。
●オリーブオイル
オリーブオイルに含まれるオレイン酸には、血液中のコレステロールや中性脂肪をコントロールし、サラサラの血液にする作用があります。
また、エクストラ・バージン・オイルに含まれる抗酸化物質オレオカンタールには、認知症の原因となるβアミロイドを減らす効果があります。
●青魚
サバ、イワシ、サンマなどの青魚は、今や健康管理には欠かせない食材です。青魚に含まれる、DHAやEPAには、コレステロールを下げ、血液をさらさらにする効果があります。
●果物・野菜
果物には、抗酸化物質であるビタミンCやビタミンEが、野菜には、β-カロテン、リコピン、ポリフェノールなどがたっぷり含まれています。
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記憶力を高める認知症を予防するコリン食とは
そして、最近注目されているのが、コリン食と呼ばれる食材です。
コリン食とは、脳内伝達物質である「アセチルコリン」の原料となる食材のことをいいます。
アセチルコリンは、海馬に多く存在し記憶の定着に関わっており、量が減ってしまうと記憶力が落ちてしまうことが知られています。
減らさないようにするには、アセチルコリンの材料となるコリンが含まれた食事をとり、せっせと供給してあげること。
その材料となる食材が「コリン食」なのです。
●コリン食となる材料
コリンを含んだ食材の代表は、大豆です。そのほか、豚のレバーや卵、菜種やひまわりの種にも多く含まれています。
アセチルコリンを増やすには、これらのコリン食しっかり摂ることだそうです。
「みんなの家庭の医学」で紹介された認知症を防ぐ4つの食材
テレビ朝日「みんなの家庭の医学」で、認知症を防ぐ4つの食材が紹介されました。
●認知症を防ぐ4つの食材
①大豆~豆腐、大豆、きなこなど
大豆に含まれるイソフラボンには、認知症の原因となるタンパク質(アミロイドβ)の蓄積を抑制する作用があると言われています。
②牛乳・乳製品~牛乳、チーズ、ヨーグルト、スキムミルクなど
乳製品には、脳の神経細胞を保護したり、成長を促す作用があると言われ注目されているそうです。
③野菜~キャベツ・ニンジン・ブロッコリーなど
④海藻類~わかめ、のりなど
海藻類に含まれる、カルシウム、マグネシウム、ミネラルなどが、認知症予防の可能性があると言われています。
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これらの4品目を毎日バランスよく摂ると、認知症予防にとっても良いとのことでした。