老化は「歯(口)、目、性的機能」からやってくるといいます。その中で、案外放っておかれるのが口臭やドライマウス。実は、口は体の中で確実な老化を表しやすい部分だそうです。
年齢を重ねると、歯周病で歯を失ったり、口臭がきつくなったり、唾液の分泌が減りドライマウスになったり、味覚が鈍くなったりします。
命に係わることではないので、後回しにされがちですが、放っておくと老化がどんどん進むそうです。
鶴見大学附属病院のアンチエイジング外来では、老化度を5項目で診察します。
1.歯の本数
2.歯周病の進行度
3.唾液の分泌量
4.咬む力
5.嚥下力(飲み込む力)
口の老化は全身の老化を反映するので、上記の5項目が衰えていたら、体も確実に老化が進んでいるそうです。
唾液の分泌量の低下は、口臭や虫歯菌の繁殖につながります。歯周病やドライマウスの特徴は、口臭が強くなること。私たち50代は特に注意が必要です。
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「オフィスや職場におけるニオイに対する意識調査」によると同じ職場で働く人の気になるにおいは、加齢臭や汗のにおいを抑えてダントツ1位が口臭だそうです。
歯周病や口臭の原因は、歯磨き不足やたばこ、薬など色々ありますが、ストレスも影響します。ストレスが強いと唾液が減り、ドライマウスになりやすくなります。
そう言えば緊張すると口の中がカラカラになり、唾を飲み込むのも大変と言う経験をしたことがあります。その時体は、ものすごいストレスを感じていたのでしょうね。
逆にリラックスすると副交感神経が優位になって唾液の分泌量が増えるそうです。いつも緊張状態にいるな~と感じたら、リラックスすることを心がけてください。
人と会っておしゃべりしたり、口角を上げて笑うことは、唾液腺を刺激し、口の周りの筋肉が鍛えられ、若々しく見えるそうです。
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また、薬には、口が渇くという副作用のある薬が多いです。血圧を下げる薬や抗アレルギー薬、精神安定剤、睡眠導入剤、抗うつ剤などには唾液の分泌を抑える作用があるものが多いといいます。安易に薬に頼るのも良くないようです。