騒音も快音に変える未来のスピーカー 西浦敬信 夢の扉+

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生活の騒音が快い音に変わったらどれほどストレスが解消されるでしょうか。また音と言うのは、ある人に取っては心地よい音でも、ある人にとってはノイズに過ぎない場合があります。

たとえば、ロックなど自分にとっては素晴らしい音でも、家族にとってはあまり聞きたくない騒音かもしれません。

そんな音を自由自在に操り、音を届けたい人にだけピンポイントで届けることができる夢のようなスピーカーが開発されました。

開発したのは、立命館大学情報理工学部 教授西浦敬信先生(39歳)です。

それは、超音波を利用したスピーカーで、しかも3次元空間の10cm四方の極小領域だけで、音が聞こるという特殊なスピーカーです。

通常、人が聞くことのできる音は20kHz~2万Hzです。超音波とは2万Hz以上の音で、人間の耳では聞こえませんが、直進性に非常に優れた性質があります。

聞こえない超音波を聞こえるようにするためには、超音波を構成するキャリア波と側帯波を使って干渉させ音を復調させる技術が必要です。

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この技術は、パラメトリック・スピーカーとして、美術館や、駅の広告などで、実験的に採用研究されていました。

しかし、パラメトリック・スピーカーは一部のエリアスポットという範囲に対して有効にであり、3次元の点だけとしては、実現できませんでした。

西浦教授の研究グループは、キャリア波と側帯波を別々の超音波スピーカーから分けて放射し、その重なった部分で音を復調させることで、3次元空間の極めて小さな点だけが聞こえる技術を世界で始めて実現しました。

この技術を使えば、聞きたい人だけに音を届けることができるようになります。

同じリビングにいる家族でも、お父さんだけにテレビの音が聞こえ、娘だけにプレーヤーの音楽が聞こえ、お母さんには何も聞こえない静かな空間を作ることができると言います。

狙った空間にピンポイントで音を届けることができるこの装置。耳元の領域で聞こえる範囲はわずか10㎝、その10cmのエリアから耳の位置が外れると、何も聞こえなくなります。

これなら、プライバシーに関わる会話や、博物館や美術館などでのガイダンスが聞きたい人にだけ届けることが出来ます。

また、西浦先生は生活の騒音やノイズを心地よい音に変える装置の開発に乗り出しています。

今、研究しているのが、歯医者で歯を削る音。患者さんにもそうですが、1日中治療している歯医者さんにとっては、かなりの負担になります。

そこで、切削ノイズに、いくつかの音を被せることにより、心地よい音に変えられないかを研究しています。

このような装置が当たり前になれば、音のトラブルやストレスはなくなる時代になります。

音は、私たちの生活を豊かにするものですが、一方で使い方を間違えると不快な生活をもたらすもろ刃の剣だと、先生は言います。

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音の本質を正しく理解し、社会に役立つ研修者になりたい、音で未来を変えたい、西村先生の成長はとどまることはないようです。


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