腎臓病の人が食べられる低カリウムレタス 半導体メーカーの挑戦 夢の扉+

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腎臓病になると、カリウムの排出ができなってしまいます。そのため、腎臓病の人は、カリウムの摂取が制限されます。

野菜や果物には、カリウムが沢山含まれているため、腎臓病の人は、そのままの状態では食べることができません。

もし食べたりすると、血液中にカリウムが蓄積し、高カリウム血症になり、不整脈や心停止を引き起こしてしまいます。

レタス

カリウムは煮たり水にさらすと、流れでる性質があるので、腎臓病の人は、いつもナヨナヨした野菜しか食べられなくなってしまうのです。

ところが、カリウム含有量が今までの20%という、腎臓病の人も食べられる「低カリウムレタス」の量産化に、世界で初めて成功した会社があります。

福島県会津若松市にある、会津富士加工株式会社です。この会社は、半導体メーカーとして47年間生産を続けてきましたが、2008年リーマンショックの半導体不況で、倒産寸前まで追い込まれました。

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社長の松永茂さんは、倒産回避の策として半導体クリーンルームを活用して、「完全人工光型」のレタス植物工場をつくることを考えつきます。

しかし、原価計算をすると市販品の倍の価格の1株250円になってしまいます。そこで、高くても買ってもらえる野菜として、生野菜を食べれない腎臓病の患者のための野菜づくりに挑戦します。

基本技術として、秋田県立大学の小川敦史准教授が特許を取得した「ホウレン草の低カリウム化技術」を使い、ついに低カリウムレタスの量産化に成功。

この成功の裏には、植物の三大栄養素であるカリウム抜きで植物を育てるという常識はずれの発想と、半導体製造で培ってきた徹底した工程管理技術にあります。

このレタスは、無農薬で、2週間経ってもシャキシャキの鮮度を保ち、苦味もないというおまけまでついていました。

低カリウムレタスの量産化により、「Dr.Vegetable(ドクターベジタブル)」のブランドを立ち上げ、全国の有名百貨店で販売を開始したところ、価格は、従来の3~4倍の値段ですが、即日完売してしまったそうです。

今、日本では、人工透析患者が30万人、透析予備軍が200万人慢性の腎臓病患者が1300万人います。

さらに、世界スケールでみると膨大な数の腎臓病患者さんがいてその誰もが、新鮮な野菜を食べたいと願っています。

松永茂さんは、「できないことは、宝の山。それを“できる”に変える・・それが夢」と語り、次なる夢として、低カリウムメロンの量産化を目指しています。

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「腎臓病で、6年間、メロンを食べていない男性に、甘い、低カリウムのメロンを届けたい・・」松永さんの挑戦は続きます。


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