肺高血圧症の超難易度の手術に挑む名医 みんなの家庭の医学

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慢性血栓塞栓性肺高血圧症という難病指定の疾患があります。日本では約1600人の患者さんがいるそうです。

肺高血圧症は、心臓から肺に送り血管が狭くなって血液が通りにくくなり肺動脈の血圧が高くなる病気です。

放っておくと、心臓の右心室が肥大し機能が低下してしまい、血液不足から身体を動かすこともできず、やがて心不全を起こしてしまいます。

20年前までは、決定的な治療法がなかったなのですが、最近では血管を拡張する新薬がでてきたそうです。

手術で治療するには、全身の血液の流れを止めて、肺動脈に詰まって血管を狭くしている血栓を取り除くという難しい手術になります。

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この高難易度の手術に挑むのは、総合大雄会病院 心臓血管センター長 安藤太三先生です。

先生は、30年にわたり肺高血圧の治療に従事し、その手術法をアメリカで研究を重ねてきました。

日本での年間約50例の手術の約半数を執刀する名医です。

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先生が、女性を診断した結果、肺への太い血管であるため手術が可能だという診断でした。

超低体温間欠的循環停止法で仮死状態にして手術

手術法は、全身の血液の流れを止めて行う手術法、超低体温間欠的循環停止法で行います。

この手術方法は、37℃の体温を18℃に下げて仮死状態にし15分~20分血液を止めて、肺動脈を切開し血栓を取り除くという超高難易度の手術方法です。

脳へ血流を送らなくても耐えられる限界時間15分程度で手術をし、さらに一度血流を流し、脳へ酸素を送りを繰り返すことで手術を進行させていきます。

壁の厚さはわずか2ミリしかないため、失敗は許されません。左右の肺動脈の血栓を剥離しての手術時間は、6時間40分にも及びました。

手術から1ヶ月、リハビリ室にいた女性から、酸素チューブがはずされました。肺には血流が回復、高かった肺動脈の血圧も下がり退院しました。

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酸素を抱えながら余命5年と宣言された女性は、自分の力で呼吸し、新しい人生をしっかり歩み始めました。


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